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2016/12/31

篠原屋金子酒店

「知っている日本酒はありますか?」

店内に入って酒を物色していた自分に笑顔の店主の親父さんが声をかけてくれたの
を記憶している。
1996年頃だったが、当時の職場で横浜市港北区篠原町の現地調査を車で廻って
いる時に下り坂を降りた左手にその店はあった。
「あの店におうなぁ」
「気になりますよねぇ」
酒好きの同僚とこんな会話をした覚えがある。
この時のにおうっていうのは、刑事ドラマとかで犯人(ホシ)が怪しいっていう意
味合いのもので、その同僚は反町駅近くに住んでいたこともあって休みの日にその
怪しい店に行った直後、
「あの店スゴイっすよ」
同僚は焼酎が好きなこともあって、大きな壷(甕)が3種類の焼酎の量り売りで購
入して感動してそんなことを伝えてくれたので、自分も気になり店に向かった。
店内に入るなり日本酒がずらりと並んでいるが、まさに??状態で冒頭の声をかけ
られたのである。

日本酒は当時でもそれなりに知っているつもりでいたが、一本も知らない銘柄ばか
りでそのことを親父さんに伝えたらいろんな話しをしてくれた。
その中で四国は愛媛の松山三井という酒を勧めてくれて買って飲んでその美味しさ
に感動して、次回に行ったときにそのことを伝えたら喜んでくれて、次は羅生門
いう酒を勧めてくれてそれも美味しくてそれから通いだしていった。
通っていると顔を覚えてくれて利き酒を色々出してくれ、おかみさんや長男さん、
次男さんとも話をするようになっていった。
特に長男さんや次男さんとは年齢が一回り違うけどプロレスや野球やローカル番組
ネタで盛り上がるようになり、すぐ帰るつもりでいたら3時間もお邪魔している事
もよくあり月に一度は通うようになってた。
その頃からは他の店で買う事もなくなりオンリーワン化してた。

得意ではなかった燗酒も利き酒で試して味の変化に驚いたし、嫌なにおいも鼻にこ
ないので飲みやすかった。
どぶろくを勧められて開封に失敗して吹いたこともあった。
試飲会に呼ばれて他の常連さん達と楽しいひとときもあった。
日本酒に対して真摯な姿勢を持ってて酒蔵に対して厳しい目もあり、試飲してお客
の反応で確認したり、仕入れても途中でやめる事も多々あった。
正月には篠原屋オリジナルの樽酒を飲むのが恒例となっていた。

そんな思い出が詰まった、篠原屋が2016年7月末に店を閉めた。
それを知ったのは9月中旬、長男さんからの電話で知った。
6月下旬に買いに行ったのが最後で7月は趣味である高校野球観戦やらで忙しくて
8月頭に行ったら店が閉まってたのと車がなかったので配達にでも行ったと思いそ
の日は帰り、数日後行ったらやはり店は閉まったまま車もなく休業でもしたのかと
気になって電話してもでなく、二週間後に近くで通ったら自販機も撤去されてて、
手紙を書いたら、長男さんから電話が来て閉店の事実を知った次第。
6月に行ったときにそんなそぶりもなかったが8月の状況では嫌な予感がしたけど
いざやはり店の人から伝えられるとショックだった。
篠原屋ロスになりしばらく日本酒を買うのも飲むのも控えてた。
まさかの店仕終いを想定していなかったので手持ちの在庫もなかったこともあるが。

とはいえ長年の酒屋を閉めた店側の方にも苦渋の選択だったのでは。
親父さん、おかみさん、長男さん、次男さん、20年ほどの付き合いでしたが、お
いしいお酒を色々紹介してくれて楽しい時間をありがとうございました。

正月に樽酒を飲めないのは残念です。


ありし日の篠原屋

Sinoharaya 

購入した酒たち(最近のしか撮ってない)

Boujimaya Kyouhina Kyouhina2

Matuyamamii Minami Rasyoumon

Takatyou Yuutoumasamune Zuikan


とある家庭に配った樽酒(写真サンキュー)


Taruzake_3

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